◇2005・10・13   飲む育毛剤

一般向け科学雑誌「ニュートン」


私が、20年以上購読している雑誌に「ニュートン」という一般向けの科学雑誌がある。
20年も購読していると、記事ネタにある程度ローテーションがあることに気付くようになる。
例えば、アインシュタインの「相対性理論」なんかは、3〜5年サイクルで特集されているように思う。
「ニュートン」の一般向け科学誌としてのスタンスなのだと勝手に思っているが、そう言ったローテーションの一つに、かなり小さな存在ではあるが、毛髪関連の記事がある。(もっとも、編集者が意識しているとどうかは何ともな〜。)



                                「ニュートン」(リンクあり)→

飲む育毛剤

今回、私の眼を引いたラッキーな記事は、2005年10月号「身近な”?”の科学」、というコーナー ”【育毛剤】〜本当に効果があるの?〜” という記事。
内容を小見出しごとに紹介すると以下のごとく。

毛がなくなるのではない!
「男性型脱毛症」「壮年性脱毛症」は、毛髪がなくなるのではなく、髪の毛が細く短い軟毛になることで、見た目に薄くなる状態である。
男性ホルモンの影響で薄毛になる
年齢とともに細く短い軟毛しか生えなくなってしまう、毛根の「ミニチュア現象」は、男性ホルモンが、毛乳頭細胞に作用し毛母細胞の増殖をおさえる「TGFβ1」という物質を放出させることでおきる。
働く部位によって、薄くも濃くもなる
男性ホルモンによって、頭毛は薄くなるのに、逆に”ひげ”や胸毛が濃くなるのは、濃くなる部位の毛乳頭細胞から、毛母細胞の増殖を促進する「IGF-1」という物質が放出されるからだが、なぜ同じような毛でありながら逆の現象がおきるのかは分かっていない。
毛乳頭細胞にはたらく育毛剤
元来高血圧の薬として使用されていたミノキシジル(筆者注:大正製薬「リアップ」(リンクあり)などに配合されている成分)は、男性ホルモンとは関係なく、毛乳頭細胞に作用して「IGF-1」を放出させ、効果を生み出すとされているのに対して、前立腺肥大の薬として使われ、男性ホルモンの効果を抑える効果を持つ「フィナステリド」という成分を配合した”飲む育毛剤”がまもなく発売される。ただし、女性には効果ないとされている。
薄くなるスピードを新幹線から鈍行にする
その他にも、毛母細胞を増殖させる「FGF-7」を放出させる「アデノシン」や直接「FGF」を用いた育毛剤などがある一方、分子メカニズムが不明で育毛成分として使われているものも多く「血行促進による育毛効果」は、科学的に証明されたものではない。いずれにしても、効果が現れるのに半年くらいはかかり、効果も使用しているときだけしかにしかないので、薄くなるスピードを”新幹線”から”鈍行”にするくらいの気持ちで使用するのがよいかもしれない。


ん〜ん・・・

美容師としてこれを読む限り、医薬品成分が育毛という分野に入ってくることで、美容業界がどんどん蚊帳の外に追いやられ少し寂しい気がしないでもない。
なにはともあれ、科学的「育毛」分野が、「効果があやふやな存在」から、実効性のある分野になっていくのは、その筋の悩みをかかえる人々の福音となるわけで、歓迎すべきことなはず。
でも、男性ホルモンをおさえる働きを持つ
「フィナステリド」って、経口薬なわけだから、効き目は全身に現れるわけで、飲みすぎたり、長期間服用するとこで女性化現象が起きたりしないのかな?




ある日突然、私が小指を立てて




「あ〜ら、いらっしゃ〜い!」




うぅ・・・、気持ち悪っ。


TOP