◇2005・10・28   悦楽!!アクアバイブロで顔を洗う

なぜ顔?


アクアバイブロで顔を洗うと言う発想は、実は当初からあり、いつかはやってみようと思っていた。
実際良く考えると、水圧で毛穴の汚れが取れるなら、あの鼻の黒い点々が取れるのではないだろうかと期待もしてしまう。
実際行動に移すのにクリアーしておく問題は幾つかあった。
呼吸の問題。
シュノーケルでもして、気道を確保できれば良いのだが、顔とドームの間に隙間ができてシャワーを密封できないのでNG。
ここは、技術で切り抜ける事にした。
(単に無策とも言う)
水圧の問題。
アクアバイブロは、水圧調節が5段階に設定できるようになっている上、面の皮には自信があったので、ノープロブレム。
鼻の穴
襟足に吹き上げる構造上、真下から鼻にシャワーがメガヒットしてしまう。
吸気中に、鼻腔にシャワーの直撃を浴びても水が侵入しないのは、カバ位のものだが、鼻栓をすれば済むこと。
ノープロブレムである。
おお、全ての問題が解決した(?)。

実践!

さて、いよいよ実践だ。
もしものときのために、タイムは最短の3分コースにしておこう。
水圧は、特に根拠もなく標準レベル(5段階中の3段階)にセット。
自ら椅子の高さを設定し、うつ伏せになりスタンバる。
スタートボタンの位置を確認し、目視しなくても押せるように数回シュミレーションまでした。
そうそう、鼻栓を忘れるところだった。
ところが、耳栓を常備していても鼻栓など常備している美容室など滅多にない。
シンクロなどしたこともないので自前で持っているわけもない。
仕方ないので、水泳のときに使う娘の耳栓を代用することにした。
ちなみに内緒である。
私は、おごそかに右図の黄色の耳栓を鼻に挿入し、おもむろに鏡を覗いた。
本体は、鼻の穴深く挿入され見えないが、棒状の取っ手部分が鼻腔より飛び出している。
間抜けな図だ。
金髪の鼻毛が束になって突出しているように見えなくもないが、青っぱな2本ぶら下がっている、と言う方が的確だろう。
鼻栓ごときで話を引っ張るのは本位ではないので話を戻すが、発案者が自分でなければ、店をやめているところだ。
そうして、全ての準備が整い、ついにスタートボタンを押すときがきた。

ピッ!

本体内の冷たい水が緩やかに排出された後、アームからお湯が出始めるが、これはまだ、本格始動するまえのアイドリング状態。
数秒後、噴射音があがり猛烈なシャワーがあごから頬、額と移動していく。

「あ〜たたたたたたた〜っ!!」

一瞬、ケンシロウの幻を見た。
私は、もうすでに死んでいるのか?
・・・とか、ぼけてる場合ではない、顔面に強烈な痛みが走る。
ここで、上記の表現から感じがつかめない方のためにわかり易く、「強烈な痛み」を解説しよう。
まず、15cmほどに切ったガムテープ4枚ほどを顔面全体縦方向に隙間なく貼ったとする。
それを4枚一緒に、下から秒速5cmではがしていく感じだ。
そして、新規に用意したガムテープを同様に顔面に貼り、今度は上からはがすと言った感じ。
速度は、同じ秒速5cmである。
この、盛岡―東京を一日に何往復も往復するような忙しさと、激痛で、この場を逃げ出したいのだが、それでは店内が水浸しになってしまう。
なんと言う愛社精神だろうと、自画自賛が突っ込みを入れる。

救いを求める・・・

情けないと思いつつ助けを求めずにはいられない状況となり、スタッフに水圧レベルを最低にするように指示した。
いや、懇願したと言う方が正しいかもしれない。
そうして、何とか耐えられる水圧となり、しばらくすると状況を分析する心の余裕が出てきた。
鼻に栓をしているので、下方からのシャワーが鼻に入ることもない。
シャワーが口に飛び込んでくるが、なんとか息は出来る。
万全だ。
楽しいではないか。
気持ちよくなってきたぞ。

し・か・し

安寧の時はそう長くは続かなかった。
シャンプーが噴出されたのだ。

そ、そうだ、シャンプーが出ることを忘れていたぁ!

思い出したときは、時すでに遅く、シャンプーの清々しい香りと共に、口の中がシャンプーの泡であふれかえる。
しかも、ま、まずい。
まずすぎる。
なんと言う味だ。
海原雄山なら激昂のあまりちゃぶ台をひっくり返すところだ。
いや、それを言うなら星一徹か?
・・・などと、ぼけてる場合じゃないぞ。
だが、メーカーは、なぜシャンプーの味覚を考慮しなかったのか。
「飲むな」と注意書きをする位なら、飲んでも美味しいシャンプーを作るべきではないのか。
・・・などと、突込みを入れている場合でもない。
あせる気持ちが呼吸を荒げ、息を止める事を更に困難にさせる。
ところが、こんな状況が続くうちに、だんだんどうでも良くなってきた。
普通これを「やぶれかぶれ」と表現するが、いずれすすぎが始まれば口の中のシャンプーも一掃される。
息も爽やか、歯磨き一回得した気分じゃないか。

あはははははは〜

何処からともなく乾いた笑いがこみ上げてくる。
そうして、短くも長い3分間が終わりを告げた。

教訓




人は、なかなか自らの過ちを認めたくないものである。



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