◇2005・11・17   猫の恋路

ななちゃん



さすが猫だけあってマウスに興味津々のななちゃん
我が家には、猫がいる。
左がその猫のナナちゃんだが、見ての通りの美形の三毛猫で、トラ模様もなまめかしいメスである。
ちなみに、三毛猫には基本的にはメスしかいない。
歳の数え方はよく分からないが、生後2年ほどになる。

猫は、8ヶ月くらいから生殖能力はあるので、今のナナちゃんは、人間なら20歳前後のイケイケギャルであるが、初めての「盛(さかり)」(欲情、思春期、呼び方はいろいろあるが)が来た時、慌てて去勢したので、修道層のように慎ましい。

慌てて去勢したのは、背中をなでてたら、突然「うっふ〜ん」状態となり、不覚にもドキドキしちゃったせいなのだが、彼女に誘惑されたら、ねずみでもドキドキするにちがいない、と、おらほは思うのだった。


「風太」。

しかし、修道層のような安寧の日々もつかの間、今年(2005年)の春ころだったろうか、1匹のフレンドリーな子猫が近所をうろつくようになった。
調べてみると、2軒先の「炉辺屋・風太」という居酒屋のオス猫と判明。
以後、我々は「風太」と呼ぶようになったのだが、さらにその後「ちーちゃん」と名乗ることが判明。

しかし、すでに時遅く、一度大脳に刷り込まれた情報は変えようがなく、当店では、飼い主が辺りにいないのを確認しながら、密かに「風太」と呼んでいる。
たぶん、飼い主にはバレバレだと思うが。

猫の恋路

この風太、交通事故にあったところを、今の飼い主に助けられ、飼い猫に昇格したと言う強運の猫なのだが、不運にも身近な同族が、ナナちゃんを初め、全て性的能力を持ち合わせていないと言う境遇の元で暮らしている。
悲しいかな、修道院の門前で高校生がナンパしてるようなもので、誰にも相手にされない。

一方、ナナちゃんとしては、箱入り娘よろしく、この時まで同族を身近に見たことがなく、彼女にとって風太は、デンジャラスなストレンジャーに過ぎない。
当然ながら激しく拒否反応を示した。

ここで、その様子を分かりやすく例えると、芸能人青木さやか女史が少し下あごを突き出して

「何処見てんのよぅ!」

と、すごんでいる姿、といえば、容易に推測できるだろう。
しかし、フレンドリーでアクティブでブレイン・ウェザー(脳天気)な風太は、浅い人生経験の故、それが

「きゃ〜、イケメン風太く〜ん!」

証拠写真

と、聞こえるらしい。
これは、悲劇だ。
最初のご対面のとき、止めに入ったオラホは、あおりを食ってナナちゃんに、深手を負わされてしまったくらいだ。

「悲劇」と紙に書いて、おでこに貼り付けたくらい、悲劇だ。

しかし、風太はあきらめない

最初は、子猫と思っていた風太だが、急速に彼は性的に成熟していった。
なんで?って、物腰見りゃ一目瞭然。
隙あらば、後から覆いかぶさろうとするのだ。
「こうなりゃ、犯したる!」
と、強行手段に出たわけだが、人間世界なら立派に犯罪だ。
保護者としては、許せない行動だが、一人の男としてみると同情を禁じえず、複雑な心境だ。
そういう彼にエールを送る意味で、「がんばれ風太」を作ることにした。
多少、アダルトチックな文言が並ぶが、ご了承いただきたい。


がんばれ風太! 作・ノーブル佐々木




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