◇2006・7・28
  じゃじゃ麺


お決まりの前置き



桜山神社参道「じゃじゃ麺の店白竜(ぱいろん)」前の行列。向こう側とこっち側と2列あるが、どちも白竜のもの。実は一軒間において本・支店2店舗で営業している(手前が支店)。珍しく本文に関係がある画像。
今回は、「HTh」に載った記事のノートリミング・オリジナル原稿である。
流れ的には「おたふく風邪PARTU」といきたかったが壮大なストーリーのためなかなか原稿が上がらない。
オラホ事ながらこまったものだな。

今回の記事は内容的には県外向けにじゃじゃ麺のプロモーションとなっている。
ま、オラホごときがやらなくたってTVメディアでも取り上げられる程なので今更の感はぬぐえないが、ご近所のよしみと言うこともありお中元気分でアップしてみたりするわけだ。
※「お中元気分」を「おなか・げんきぶん」と読まないように。(まさかとは思うが)

ちなみに当店の自慢として
「じゃじゃ麺が食べられる日本で唯一の美容室」というキャッチコピー(?)がある。
あまり保健所にはリークして欲しくないところだが、お客様が頼むんだからしようが無い。

そうは言っても基本的には出前はしないという事になっているので、当店としては営業上大きなアドバンテージとなっている事は否めない。
持ちつ持たれつというわけ。


じゃじゃ麺じゃ


じゃじゃ麺と言う食べ物がある。

一般的には「ジャージャー麺」と伸ばして発音するのだが、ネイティブ盛岡(盛岡の在来人種)は

「”じゃじゃ”ちょ〜だ〜い。」

などと短縮形で発音する。
それがネイティブ盛岡のステータスである。

私が鼻水垂らしてミミズを空缶いっぱいに捕っていたご幼少の時から愛食していたじゃじゃ麺は、いつの間にか全国区になっていたが、その立役者は盛岡の中心地、内丸は県庁前・桜山神社参道にある「白竜(ぱいろん)」である。

先代で創始者でもある高階(たかしな)氏は亡くなって10年以上になるが、白髪を刈り上げにした「ヤマさん」(「太陽にほえろ」)に白衣を着せた感じで、口数少なく威圧的とも言える存在感があり、厨房で黙々と作業してる様は刑事が取調べ室で麺を茹でているようだった。(より分かり難いような気が・・・)

その氏が戦後大陸から引き上げた際、向こうで覚えたジャージャー麺を屋台で再現したのが「じゃじゃ麺」の始まりと聞いている。

では一体「じゃじゃ麺」とは如何なる食べ物なのか?

手短に説明すると、
手延べ風うどんに味噌をのせたミートソース・スパゲティーのようなものと言えば分かりやすいだろうか。
話はそれるが「手延べ風」とはつまりは「機械」で作られているわけだが、「機械風」と言ったら「手延べ」と言う事になるのだろうか?

そんなどうでもいいことに心を残さず、話をじゃじゃ麺に戻そう。
うどんは最高級の南部小麦を使っているので強い腰があり、味噌は特注の仙台味噌をベースに挽肉・しいたけ・黒の練胡麻などが入り絶妙な風味をかもし出している。

さらにお好みで、酢・ラー油・ニンニクなどでシーズニングするが、酢は必須、ラー油は気分で、デートがあるならニンニク禁忌というのが伝統的ルールである。
しかし、どうしても食べたいという輩は彼女と二人で食べれば気にはならないはずだ。
ただし、「臭い仲」と後ろ指差されても良いくらいの度量と包容力が必要だ。

午後4時ごろの店内の様子(本店)。さすがにこの時間は空きがあるが、14、5人も入れば満席状態となるため食事時間帯となれば行列が出来る。しかも土曜・祝日なれば時間帯に関わらず行列が途切れることは滅多に無い。


お値段じゃ

さて、基本ルール(?)を押さえたところで次はお値段である。
1週間に8日は食べたいと言う人がいるくらいの食べ物がお高いのでは盛岡の目抜き通りが餓死者で大渋滞になってしまう。

まず、その値段構成の基本となる「中」と呼ばれる普通盛、これが
450円
確かにお手ごろで嬉しい価格設定だ。
しかし、女性であれば
350円の小盛「小」でも充分満腹感が得られるはず。
なにせ、マックのバリューセット380円よりも30円安いし腹もちもよい上チキンを勧められることも無い。

さて、こうなると大盛の「大」
550円についても話さないわけには行かないだろう。
ただしこの大盛、見かけ以上に量があり危険である。
子ヤギの代わりに石を詰め込まれた狼のように、つばを飲み込む事ができなくなるくらい満腹になってしまう。
なんせご幼少の私がこれを食べ、店を出て3歩でゲロしたことがあるくらいなのだ。
それでも、今となっては井戸に落ちなかったのを幸運と思うしかない。

よって、初心者は手出し無用。

もっとも私が声高に「手出し無用」というのは、ただ無駄食いを避けるためだけが理由ではない。
次なるサイドメニュー
「チータンタン」を腹に入れるスペースを確保するためでもある。

略して「チータン」と呼ぶが、麻雀用語ではない。
これは、簡単に言ってしまえば「卵スープ」なのだが、じゃじゃ麺を食べ終えた後の皿にじゃじゃ麺味噌&卵に熱湯が注がれ「とき卵」風にして飲むというシステムになっている。
ちなみにネイティブ盛岡では、このチータンを以って
「フルコース」と呼んでいるのだが、これがたったの50円というのだから驚きだ。

それだけではない、この「チータン」は味噌で汚れた皿をきれいにし皿洗いに使用する水を節約するという環境にも配慮した21世紀のフードでもあるのだ。
※一部できれいになった皿をそのまま次にお客に使うという説が流布したことがあるが、これはデマである。(あたりまえだ)

ワンコインで美味しい上、お水まで節約するという

「お腹とお財布と環境にやさしい」

3拍子そろった「じゃじゃ麺」が全世界で食される日が来るだろうと、と黙示録に載せたい位である。
ちなみにこの「じゃじゃ麺」通販もしている。
テレビショッピングなら「え〜!!」とギャラリーから歓喜の声が上がるところだ。
興味のある方は下記まで問合せをしてみるといいだろう。

白龍(ぱいろん)/〒020-0023岩手県盛岡市内丸5−15/019(624)2247(FAX共用)

以前、渡辺徹氏の色紙を紹介したことがあるが、これは志村けん氏・上島竜兵氏・川村ひかる女子のお三方。


大きさがわかりにくいとは思うが、小盛の画像。横においてあるタバコは「マルボロ・メンソール・ライト」のロングサイズ。私は他のジャージャー麺を食べたことがないが、TVなどで見ると中華麺風で味噌も甘辛いというのがオリジナルらしい。ということは「じゃじゃ麺」は亜流ということになるのかもしれない。しかし、じゃじゃ麺を全国区に押し上げた業績に変わりは無いしオリジナルの「ジャージャー麺」がそれによって知られるようになった事も否定できない、と思う。
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